[先輩社員紹介] はたらく現場

Vol.10 【Special】時事放談

お客様の要求値を超える、エンジニアを目指して。

Mayu
本日はお集まりいただき、ありがとうございます。制御にCAEのエンジニア、さらには顧問も加わって、何か新しいことが生まれそうですね。それではまず、YukiさんとMakoさんの仕事内容を教えてください。
Yuki
5年前ほどから、電気自動車(EV)のバッテリー制御や、EV-ECU制御の業務を担当しています。私は機械設計出身で、会社としても前例のないこの分野は、手探りそのもの。仕様書もお客様の要求も、何のためにこの機能が存在するのかも良く理解できませんでした。
Mayu
さながら、当社のパイオニア・・・。
Yuki
まあ、そんなところです笑。
具体的には、制御ユニット(ECU)のROMデータに対し、要求事項どおりにROMデータが作成されているかどうか確認作業を行っています。さらに、動作確認するECUの故障診断が正常に作動しているかをチェックしたり、電源電圧操作や擬似信号を送信したりして、期待値どおりの作動が行われるかを確認します。いま、大学教授による制御講座を社内で開講していて、他グループのメンバーも含めて技術のレベルアップを図っているところです。
先生
制御の仕様書って、「こうなりたい姿」の最たるもの。仕様書を書いて、結果を評価して、次の課題を発見する。“もっと軽くならないか”“もう少し動作が早くならないか”、とか。新たな課題を見つけて、また次の仕様書をつくる。機能を実現するための結果評価ができて、初めて一人前だよね。
Yuki
ゆくゆくは、故障検出の仕様検討をやりたいと考えています。故障診断(ダイアグノシス)とは、電子制御システムの故障診断のこと。車両の電子制御化が進んで、車両の状態確認もこれまでのような点検だけでは故障原因を特定することが難しくなってきています。システム制御を担う車載ECUに効果的な診断機能を持たせることで、迅速で的確な故障診断や修理が可能になるんです。
Mayu
車載ECUに効果的な診断機能を持たせる、とは?
Yuki
例えば、バッテリーが故障すると充電できなくなったり、バッテリーが発熱したりして、最悪の場合は発火することも。それを防ぐために、センサを用いてバッテリーの状況をモニタリングするんです。バッテリーの電圧値や温度を得て状況をモニタリングし、危険な状態になる前に『故障状態』と判断してユーザーに伝える仕組みです。
Mayu
なるほど。では、Makoさんの仕事内容は?
Mako
私は、強度分野の最適化解析が主担当で、その“結果検証”をメインに行っています。トポロジー最適化という手法を使って、どう軽量化するか?どう最適な形状を出すか?とか、そういうことを考えるのが、一番面白みを感じます。
Mayu
と、とぽろじー最適化とは?
Mako
たとえば特定の部品に対して、“軽量化”や“強度を強くしたい”などの目標があった場合、その部品の「形状を変えたり」「空洞を設けたり」することで、その目標を達成します。重量や強度などの目標を達成するために、部品の形状などを自在に変えて最適化するのが、トポロジー最適化と言います。どういうパラメータを設定して解析すれば良いか、検討するんです。
Mayu
ぱ、パラメータとは?
先生
パラメータとは、CAEでの「変数」のことです。
たとえば自動車は、性能確認のために試作するでしょ。重量や強さ、熱とか、いろんな条件下で機能として使い物になるか、試験・評価するよね。それをパソコンなどの計算機でシミュレーションするのが、CAE(Computer Aided Engineering)。
たとえば、ボデーの板厚が、0.8mmくらいと仮定する。従来は0.9mmだったけど、いちど計算に乗せてみる。こうした板厚のような諸条件や変数を“パラメータ”という。ほかにもたとえば、板と板のつなぎ方とか条件をいろいろ変えてみて、どれがもっとも望ましい結果なのかを計算するための条件を指す。
Mayu
なるほど~。では、材料もパラメータの一種ですか?
先生
そう、アルミなのか鉄なのか、それもパラメータの一種だよ。「性能を予測する」のがCAE。性能を予測するためにパラメータを書くのと、出た結果が正しいか検証すること、いずれも技術や知識・知見が必要。望ましい性能を目指してパラメータを変えられる、これって技術が高いってこと。そこに仕事の価値がある。言われた条件を鵜呑みにするだけでなくて、提案の根拠も説明できることが、当社もどんどん出来るようになってきたと思う。カウンタープロポーザルって言うのかな。そういった提案をするには、機械工学、電気・電子、材料工学、熱工学などの知識・知恵・経験が求められるんだ。
Mayu
カウンタープロポーザル!お客様の要求と違っていたとしても、根拠があれば提案できる、ということですね。

新技術にアンテナを張りめぐらせてこそ、真のエンジニア!

Mayu
Makoさんは、自動車以外に着手している仕事はありますか?
Mako
材料メーカーからの依頼で、材料解析も始めています。例えば・・・
紙ってそれ自体はペラペラだけど、裏からゴムを付けると剛性がでますよね?
構造接着剤とか、剛性付与材って表現するんですが、いわゆる新開発の材料で、それらがどのような特性があるかを検証しています。
自動車の軽量化にも、いかに「板厚が薄く品質も担保できるか」、とか「代替材料はないか」などの検証が求められます。材料メーカーから、解析手法の検討まで依頼される機会も増えてきました。
Mayu
YukiさんとMakoさんは、気になる最新技術はありますか?
Yuki
やはり自動運転システムでしょうか。東京オリンピックのときには、自動運転技術を使った無人タクシーが実走か、などとも言われていますし。あとは、自動運転システムの中でも、制御の役割が高まっていくでしょうね。自動運転って言っても、『完全に自動』は難しい。人がある程度補助する必要があって、どのようにトラブルを回避するかを考えないといけない。あらゆる面で制御を考える必要があって、すごく難しいようです。
Mayu
あらゆる面とは?
先生
制御は「思い通りにシステムを動かす」技術だけど、ブレーキも、単にオン・オフではないんだよね。たとえば、人はどういう気持ちで速度を調整するか。車間距離とか、今出している速度とか、いろんな要素を自然と頭で判断しながら、ブレーキを踏むよね。
自動運転って、車間距離や車速、雨が降っているのか晴れているのか、そうした条件を車に判断させるってこと。諸条件を解析してパラメータをみて、どのくらいの圧力でブレーキを踏むかを判断するのが制御。制御に人の思考のロジックを入れ込んで条件を設定したり、条件間でウェイト付けをしたり、人を機械システムに組み込むことは、大変な技術ですよ。
Mayu
確かに、人の思考を制御に反映するのは、とてつもなく複雑そうです。

未知の領域を、現実のものに。

Mayu
Makoさんの夢や目標はありますか?
Mako
制御をどのようにCAEでシミュレーションするか、挑戦中です。
Mayu
制御をシミュレーション?どういうことですか?
Mako
制御とCAEを「組み合わせて」、シミュレーションすることです。
たとえば、自動車のスライドドアはモーターの回転速度によって制御されていて、 回転速度が上がればドアの開閉は早くなるし、回転速度が下がれば開閉は遅くなる。
このモーターの回転速度という制御条件を、“解析条件”に入れ込んでみる。
たとえば、シミュレーション上でスライドドアを開閉したときに、 ドアが閉まったときにどのくらいの力が車体にかかるのか。 極端な話、車体に損傷が出ないか?とか、モーターの回転速度、すなわち制御条件の変化がおよぼす影響をシミュレーションするんです。
Mayu
なるほど~。
Mako
取り組んでいる企業もまだ少なくて、わたしの大きな夢です。
先生
先をみて仕事をして、技術で他社をリードする集団を目指しているんだね。
Mayu
「そうだったのか」先生!最後に、当社が目指すべき進路についてはどのようにお考えですか?
先生
中央図研ってもともと、Draft(製図)エンジニアリングからスタートした会社。でも今は、Draftから“Design(設計)エンジニアリング”になってきています。 何もないところから新たに作りだすことがDesignで、抽象的な事を具体化する意味では、設計やCAEも一種のDesignだよね。その意味でクリエイティブな会社になってきていると思う。
さらにこれからは、“Diversity(多様性)エンジニアリング”がキーワードだと考えている。さっきMakoさんが語った「制御」と「CAE」、さらに、「Document」と「Design」の組み合わせとか、今まで点と点だったものを組み合わせることが、“Diversity(多様性)”を生みます。 “概念”や“コンセプト”を組み合わせる力が、これからのキーワードになるんじゃないかな。技術を結びつけて、多様な組み合わせの中で、当社ならではの強みを見つけていってほしいと思います。
Mayu
ありがとうございました!

[2018新卒]みなさまへ

エントリーはこちら
<本社説明会 予約受付中>

  • マイナビ2018
  • リクナビ2018

中途採用情報

当社をより詳しく知りたい方へ

  • はたらく現場